【果樹】アンズの育て方
実だけではなく、早春の花も美しく、観賞価値が高い果樹のひとつです。近年は日本の気候で育てやすく生食でも美味しい品種が作られるように なり、ご家庭でも完熟果の甘さを楽しみやすくなりました。
植えつけ
日当たり、水はけの良い場所を好みます。植穴には完熟堆肥や腐葉土をしっかりすき込み、緩効性の有機質肥料を与えましょう。肥料
地植えの場合は12~1月に株の周囲に溝を掘り、骨粉や油かす等の有機質肥料を埋め込みます。株の生育具合を見ながら3月と収穫後に速効性の化成肥料を少量与えます。鉢植えの場合は、3月と収穫後に速効性の化成肥料を与えます。樹勢が衰えている場合は適宜追肥しましょう。
剪定
好みの高さになったら先端を切り、側枝を伸ばします。短い枝に果実が成りやすいため、長く伸びた枝は落葉期に1/3程度切り戻して短い枝の発生を促します。込み合った枝や直立した枝は8月頃に間引き、日当たりや風通しを良くします。
受粉
1本で結実しにくい品種は異なる品種を一緒に植える必要がありますが、 1本で結実する品種も他品種と一緒に植えることで、実付きが安定します。 モモやウメも受粉樹として用いることが出来ますが、花粉が多いことと開花期が合うことが必要です。人工受粉を行う場合は、直接花を付ける以外に、柔らかい筆や耳かきの梵天部分を用いても可能です。 傷付けないよう優しく行いましょう。
収穫時期
ジャムや生食で楽しむ場合は、完熟になった頃が適しています。一方でドライフルーツやシロップ漬けには柔らかい果実は向かないため、全体が黄色く色づいてから果実が熟し切る前に収穫します。
キーワード:杏/あんず/アンズ
(シーズン外などで販売していない場合もございます)