2022.12.06 奈良の伝統工芸品!絶妙な色合いの赤膚焼!
大和農園のある奈良県…、結構な観光地だと思うのですが宿泊施設の数や宿泊者数も
47都道府県ランキングでかなり低いところにいると、以前からテレビなどで紹介
されているのを見て、ちょっとショックを受けているNの局です。
メジャー観光地である京都や大阪に近すぎるから(どうせならそっちに泊まる?)か、
超有名な温泉地がないからか?など、色々想像しますが…
「歴史だけはある!!」
って思っています。
昔ここに都があったなんて想像できない現在のさびれ…落ち着きぶり。
日本の世界遺産第一号の法隆寺は(日本最古の木造建築物だったよね~)と、
思いながら ネットを検索すると、日本最古どころか世界最古の木造建築物と知って
ちょっと嬉しくなった局が、今回ご紹介するのは奈良の伝統ある焼き物の
「赤膚焼」です。
え?何て読むかもわからない?「あかはだやき」と読みます。
部署内で奈良県出身の若い衆に聞いてみたら知らない人の方が多くて、
こんなに素敵な焼き物の存在が知られていないなんて残念すぎる!ということで、
通信販売で取り扱って皆様にご紹介することにしました。
赤膚焼とは… 奈良市五条山(別名:赤膚山)一体で作られてきた焼き物の総称です。
赤膚焼の始まりは諸説ありますが、天正年間(1573~1592年)に豊臣秀吉の弟、
秀長が当時の郡山城主になった折りに、常滑(現在の愛知県)から陶工・与九郎を
招き、開窯させたのが始まりと言われています。
その後、茶人・小堀遠州が指導した七つの窯元「遠州七窯」に数えられ、特にお茶を
作る窯として世に認められるところとなりました。
陶土に鉄分含有量が多いため、赤みを帯びた器に乳白色の釉薬をかけ、奈良絵と呼ば
れる絵付けを施したものがよく知られていますが、現在は伝統を守りつつも新しい風を
取り入れてさらに進化を続けています。
私の地元である大和郡山市は奈良市の隣の市で、赤膚焼の窯元があるので子供の頃から
聞き馴染みがありました。私が子供の頃、市が主催した「親子陶芸教室」に母親と弟が
何回か行っていた記憶があったので母親に聞いてみると
「○○(弟)が落ち着きない子だったから連れて行ってみてた」との意外な返事が。
そんなことを目論んでいたのか…。小学生の子供を陶芸で落ち着かせるのは厳しいん
じゃ?そんな親子が行っていた陶芸教室を指導していたのが赤膚焼の方だったのですが、
今思えばなんと贅沢な先生に習っていたことでしょう。
彼女達が家に持って帰ってきた作品は、素人あるあるの分厚くて重いお皿やコップでしたが、
今回ご紹介するのは、作家さんが「普段使いして赤膚焼の良さを感じて欲しい」
という思いから、作るのは難しいけれども軽くするために薄く作ることを心掛けているという
湯呑みとコーヒーカップ&ソーサーです。
使い手に優しい心遣いの作家さん大塩恵旦(おおしおけいたん)氏は赤膚焼窯元三代目
大塩昭山氏の次男で、現在は独立して奈良市にある「がんこ一徹長屋」で活動されて
います。今回、販売するにあたりお店にお邪魔して窯や色々な作品を見せていただきました。
はぁ~素敵!
触れるのも緊張するような高価な商品が並んでおりましたが、今回ご紹介する商品は
恵旦氏が是非赤膚焼を全国の皆様に知っていただきたいということで、
かなりリーズナブルなお値段で販売させていただくことが出来ました。
この湯呑みとコーヒーカップ&ソーサーのこだわりを恵旦氏に伺ったところ、
前述のように「使いやすいように薄く軽く作っている」ということと、
赤膚焼の特徴である奈良絵を、
「小さく描くのは難しいけれど、よりかわいらしさを出すために小さく描いている」
ということでした。
確かに、人物や鹿や建物などの絵が本当にかわいく繊細に描かれていて見ていると
癒されます。 写真で伝わるか難しいですが、表面に透けて見える生地の色がほんのり
薄紅色で赤膚焼特有の味わいがあります。
★赤膚焼 コーヒーカップ&ソーサー
見る方向によって違った奈良絵を楽しめます。
優雅なティータイムになりますよ!
★赤膚焼 ペア湯呑み
かわいい奈良絵付きでちょうどいいサイズ感の湯呑みです。
おや?奥にも素敵なものが写っていますね。
こちらも最近販売を始めたおすすめ商品の南部鉄器の鉄瓶「菊花」です。
★鉄瓶 菊花
次回のブログでこちらの鉄瓶の魅力もご紹介しますのでお楽しみに。