【果樹】温州みかん・キンカンの育て方
かんきつ類は果樹栽培の中でも育てやすく、コンパクトに鉢植えも可能で初心者の方にもおすすめです。家庭栽培なら、ジューシーで甘酸っぱい果実を新鮮に味わえて、農薬などの心配もいりません。 今回は、人気の温州みかん・キンカンの栽培方法をご紹介します。
植えつけ
水はけ・水もちの良い土を用意して、日当たりの良い場所に植えつけます。植え場所としては、西日と北風が当たらない場所を選びましょう。マイナス5℃を下回る地域では、鉢植えをおすすめします。 霜が降りる場合などは、寒冷紗などで対策をしましょう。肥料
3月頃に有機質肥料、6月頃と10月頃に速効性化成肥料を与えます。栄養素のバランス(N:窒素、P:リン酸、K:カリ)が良いものを選びましょう。栄養素が偏ると、窒素過多で葉ばかり茂って花が咲かなくなってしまうなど、悪影響を及ぼすこともあります。 また、量が多すぎると根が傷むこともありますので、適期に適切な分量を与えましょう。
病害虫
エカキムシ:かんきつ類に寄生する害虫です。葉の中に潜った幼虫が葉肉を食害し、食害の跡が半透明の線状になり、葉に絵を描いたような見た目になります。症状が見られた場合は、線の先端にいる幼虫を潰しましょう。とくに7月~9月に被害が目立ち、毎年発生が多いようであれば6月頃にベニ力水溶剤などを散布しましょう。
アブラムシ:新梢や葉裏などに群生します。春の芽吹き時期などは、よく観察しましょう。見つけた際は潰して取り除きます。密度が高くなると薬剤の効き目も劣るので、 発生初期にはベニカベジフルスプレーなどを散布しましょう。
剪定
木が大きくなれば、剪定例のように3月中旬~4月上旬の内に剪定を行います。1.長く飛び出した枝は、3分の1程度切り戻して樹形を整えます。
2.日当たり・風通しを良くする為、混み合った枝や内向き下向きの枝を間引きます。
3.上に勢いよく伸びる徒長枝は、実が付きにくいので、付け根から切ります。
5月中旬~6月の剪定時期にも、徒長枝や不要な枝があれば取り除きましょう。また、実が付きすぎると木が消耗しますので、 小さい実や形の悪い実などはできるだけ摘み取りましょう。
※赤い枝を剪定
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(シーズン外などで販売していない場合もございます)