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【野菜】とうもろこしの育て方

  

甘くておいしいだけじゃない!三大栄養素をバランスよく含む他、悪玉コレステロール値を下げるリノール酸、腸をきれいにする食物繊維など体にうれしい栄養素も含まれています。鮮度が非常に落ちやすく、とれたての本当のおいしさを味わえるのは 家庭菜園ならではです。


 畑づくり・タネまき 

タネまきの2週間以上前に1㎡あたり苦土石灰100g程度、その1週間後に堆肥2kg、化成肥料100g程度を施してよく耕して畝を立てます。元肥の与えすぎは過繋茂の原因になり倒伏しやすくなるので注意します。発芽適温は20~30℃で温度不足だと発芽不良になりやすいため、 マルチシートを張って地温確保に努めます。




 間引き・追肥 

発芽直後に1穴あたり2本に、草丈30cm前後の頃に1穴あたり1本に間引きします。とうもろこしは根の張りが浅く、引き抜いたりすると残す株の根も傷んでしまうことがあるため、株元をハサミで切り取るようにして間引きます。とうもろこしは肥料を多く必要とするので追肥はしっかり与えます。


2回目の間引きの後に1回、草丈60cm頃から雄穂が出るまでに1~2回追肥します。1回の追肥量は1㎡あたり化成肥料もしくは硫安を20~30g程度とします。2回目の追肥の際、株元に土寄せしておくと不定根が増えて株が安定して倒伏しにくくなります。また、株元から出てくるわき芽を残しておくと 光合成量の増加や倒伏の防止につながります。




 人工受粉 

 人工受粉をして実入りを良くします。雄花が出た後3~5日程度遅れて雌花が出てきます。雌花が開花してから雄花をゆすって花粉を落とし、雌花にかけて受粉させます。株数が少ない場合は雄花をとって雌花に直接つけて受粉させても良いです。花には害虫が寄ってくるため、受粉終了後は雄花を切り取っておきます。また、乾燥も実入りが悪くなる 原因なので適宜水やりをします。


 虫害・鳥害対策 

アワノメイガの被害が非常に多いため、出穂期に薬剤散布を行って対策します。また鳥による食害も多いです。収穫期が近付いたら株の周りに支柱を立ててネットやテグスを張る、ネット状の袋を実に被せるなどして 対策をとると良いです。




 収穫  

除房は株を傷める恐れがあるため不要です。ヤングコーンとして 楽しみたい場合は上から2段目以下のものを雌穂の絹糸が出始めた頃に収穫します。 本格的な収穫は雌穂の絹糸が茶色く枯れた頃に行います。 雌穂の付け根から折るように収穫します。収穫適期は2~3日と短いので注意します。 収穫後は時間とともに糖度が低下するのでなるべく早く食べるようにします。


甘~い実を食べたい方におすすめ! とうもろこしの夏まき秋どり栽培

とうもろこしは一般地・暖地では夏まき秋どり栽培(抑制栽培)も可能です。 抑制栽培とは7月中頃~8月上旬頃にタネまき(近畿地方標準)をして10月上旬~11月上旬頃に収穫する作型で、実は小ぶりになりますが、1日の寒暖差がある時期に実ができるのでとても甘いものが収穫できます。


抑制栽培の主なポイントは、①品種選定、②台風対策です。①栽培する品種は収穫日数88日前後で収穫サイズが大きい品種を選びます。②台風が多い時期の栽培になるので対策が必要です。とうもろこしは生育初期なら倒れても自然に起き上ってきます。倒れた株を無理矢理起こそうとすると株を傷めることになるので初期の倒伏はそのままにしておきます。出穂前後からは支柱とひもを使って株が倒れないように しっかり固定しておくと良いです。



キーワード:玉蜀黍/とうもろこし/トウモロコシ


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