【野菜】果菜類のタネまき・育苗のポイント
タネまきのポイント
① 温度管理
果菜類は早春~春にタネまきをして夏~秋に収穫するのが主な作型である。しかし、それぞれの発芽適温に対して、播種期の気温が低く、温度不足による発芽不良を起こしやすくなる(発芽適温は表1参照)。そこで、ポットなどにタネをまき、発芽育苗器や簡易ビニールハウスで加温する、ビニールトンネルを使って保温を行う(図1)、室内の暖房の効いた場所で管理する等、発芽適温に近づくような管理を行う。夜は温度が低下するので特に注意する。② 水やり
タネまき直後はたっぷり水やりを行う。吸水後の乾燥は良くないが、過剰な水やりも発芽不良の原因になる。特に早春は温度が低く乾燥しにくいので、様子を見ながら必要に応じて水やりをする。
ペレットコート種子のタネまきのコツ
①覆土はごく薄く行う。
②しっかり吸水するように最初の水やりはたっぷり行う。
③ 吸水後の乾燥は厳禁だが過剰な水やりも発芽不良の原因となる。覆土が薄い分、乾燥もしやすいため、最初の水やり後は濡れた新聞紙や寒冷紗等の被覆資材で乾燥・地温の上昇を防ぎ、2度目以降の水やりは乾燥する直前に行うようにする。
育苗のポイント
① 温度管理
発芽後もなるべく生育適温に近づくように管理を行う(生育適温は表1参照)。ただし、しっかり光を当てる必要もあるため、日当たりの良い窓辺での管理や畑でのトンネル栽培(図1)がおすすめ。日中と夜間で温度差をつける(管理の適温は表1参照)とガッチリした良い苗に仕上がりやすい。② 水やり
常にポットが湿っている状態は根腐れや根張りが悪くなる原因になる為、過剰な水やりは行わないようにする。トマトやナス、ピーマン等のナス科の野菜は少し葉が萎れるくらいのタイミングで追加の水やりをたっぷり行う。きゅうりやスイカ、カボチャ等のウリ科の野菜は萎れさせないようにポットの土が乾きはじめたら追加で水やりを行う。育苗期間が長期にわたり、肥料切れの症状(葉色が薄くなる等)が出てきた場合は液肥を与える。キーワード:とまと/トマト/茄子/なす/ナス/ぴーまん/ピーマン/胡瓜/きゅうり/キュウリ/西瓜/すいか/スイカ/南瓜/かぼちゃ/カボチャ/ごーやー/ゴーヤー/おくら/オクラ/枝豆/えだまめ/エダマメ/いんげん/インゲン