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【草花タネ】ストックの育て方


南ヨーロッパ原産の一年草で、アラセイトウとも呼ばれます。花色が多岐にわたり、高性種は切花として重宝されています。大きくは茎が枝分かれするスプレータイプと、枝分かれしない1本立ちタイプに分けられ、 鉢植えや花壇を彩る矮性種もあります。


 タネまき 

発芽適温は20℃で、1週間程で発芽します。タネのまき時期は8~9月ですが、年内に咲かせたい場合は7月下旬からタネをまきます。風通しの良い日陰で発芽させ、 発芽が揃ってきたら日光に当てて丈夫な苗に育てます。




 まき方 

直まきにして間引くか、ピートバン等で床まきにします。夏の暑い時期にまく場合、高温にならないように気を付けます。弱い株は間引き、本葉2~3枚で鉢上げ、7~8枚で約20cm間隔に植えつけます。植えつけ後は根付くまで水をたっぷりと与えますが、それ以降は水やりを控えめにします。日当たりが悪いと発育が悪くなり茎がひょろひょろとしてしまうので、日照不足に注意します。水はけが良く有機質に富んだ土を好むので、 植えつけ時には腐葉土やピートモスを多めに混ぜ込んでおくと良いでしょう。


 肥料 

植えつけ時に緩効性肥料を混ぜておきます。肥料切れすると花付きが悪くなるので、開花中は月に1~2回、 薄めた液肥を与えます。


 水やり 

過湿は根腐れの原因となるため、土の表面が乾いてから水やりをします。

 病害虫 

アブラムシが付くので、薬剤で防除します。 葉を食害するコナガも発生することがあるので、見つけたら除去します。


 その他 

高性種は花の重みで茎が倒れてしまうので、草丈が伸びてきたら支柱を立てると良いでしょう。スプレータイプの品種であれば、本葉5~6枚の頃に摘心し、側枝を伸ばすようにします。 花が終われば花がらは早めに摘み取ります。 霜に当たると枯れてしまうため、寒冷地ではワラ等で防寒対策を行います。




 栽培ワンポイント 

八重咲きの選別

ストックはタネから育てると、一重咲きと八重咲きが約半分ずつ混在してしまいます。しかし、ボリュームのあるハ重咲きだけを楽しみたい場合は、苗の段階で選別することができます。子葉が淡緑色、楕円形で、大きなものが八重苗の可能性が高いので、間引く際に残すようにすると八重率が上がります。最近はフェアリーシリーズのように、選別しなくても八重が楽しめる品種も 登場しています。





キーワード:すとっく/ストック


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