【多年草】シランの育て方
植えつけ
1年を通して日当たりの良い場所を選びましょう。西日が強い場所では葉が白く変色することがあります。また、熱がこもる場所では、葉や花が枯れてしまうことがあるので、暑い時期は半日陰に移動します。根が強い植物なので、鉢植えの場合は5~6号の深鉢に植えつけます。土質は選びませんが、市販の山野草用培養土を使用すると便利です。庭の土を使う場合は腐葉土を2~3割すき込んでおくと良いでしょう。
水やり
シランは乾燥に強い植物ですが、湿った土壌を好みます。鉢植えの場合、表面の土が乾いたらたっぷり与えます。地植えは基本的に天候任せで問題ありませんが、晴天が続いた場合や夏場は土の状態を見ながら与えます。休眠期の冬場は水の量を減らします。夕方に水を与えると夜間に根が凍結することがあるので注意しましょう。肥料
植えつけ時に緩効性の化成肥料を施します。追肥は4~6月と花後の9~10月頃に同様に化成肥料を施します。液肥の場合は2週間に1度与えます。大きくなった株が痩せてきている場合(花付きが悪い等)は、規定量より多めの肥料を与えて様子を見ましょう。
植替え
植替えは、3~4月か10~11月頃に行います。鉢植えの場合、1~2年に1回、一回り大きな鉢に植え替え、根詰まりを防ぎます。地植えの場合は、2~3年に1度株分けをして植え替えると良いでしょう。株分けをしないと年々株が弱っていくので注意します。株分けを行う時は、1株に球根に似た偽球茎が最低3つ付いた状態にすることで、翌年、花が咲きやすくなります。ワンポイントアドバイス
品種にもよりますが、シランは花後に葉が旺盛に茂る植物です。葉が増えると剪定したくなりますが、葉を切る必要はありません。シランは花後に蓄えた栄養で冬を越すため、切りすぎると栄養が不足し、冬を越せない場合があります。剪定する場合は枯れた葉を取除く程度に留めましょう。また、花後の花茎を取除くことで見た目もきれいに管理することが出来ます。キーワード:紫蘭/しらん/シラン
(シーズン外などで販売していない場合もございます)