【多年草】シャクヤクの育て方

思わず目を奪われる大輪花が鑑賞用として長く愛される芍薬。古くから薬草としても親しまれてきました。今では園芸種として改良され、変化に富んだ様々な花型と花色をお楽しみいただけます。
初夏のお庭の主役と言っても過言ではない多年草です。
植えつけ
日当たりが良く、乾燥しすぎない場所を選びましょう。有機質に富んだ肥沃な土地を好むので、堆肥を混ぜ込んでおくと良いでしょう。水はけの良い場所を好むので、堆肥と併せて腐葉土を混ぜ込むか、高畝にしておきましょう。シャクヤクは太い根が張る植物なので、株間は広めに取ります。30~50㎝程度必要です。植えつけ時は、芽の上3㎝を目安に土をかぶせます。根が大きく、深く植え穴を掘ることになるので土を柔らかくよく耕しておくと良いでしょう。 鉢植えの場合は、8~10号くらいの鉢を使用します。水やり
鉢植えでは、土の表面が乾いたら水を与えます。鉢植えは水切れすることが多いので、注意しましょう。地植えの場合は基本的には自然に任せる形で構いません。雨が長く降らない場合は、 地中深くまで届くようにたっぷりと水を与えましょう。肥料
シャクヤクは肥料を好む植物です。肥料が不足すると花付きが悪くなるので、適切なタイミングで肥料を与えましょう。①植えつけ時の元肥に緩効性化成肥料を土に混ぜておきます。
②新芽が動き出す3月頃にバランスの良い化成肥料を株元に施します。
③花後はお礼肥として、②と同様の肥料を施します。
④9月下旬~10月頃、新芽を作る体力を補強するために化成肥料を施します。
⑤12月頃に寒肥として油粕や骨粉(混合肥料でも可)を施します。
芽に肥料が直接触れないよう、
株を囲むように軽く溝を掘って施すと良いでしょう。
蕾の管理
植えつけ1年目は、株を充実させるために蕾をすべて摘み取ります。幼いうちから花を咲かせると、株が体力を消耗してしまうため、心苦しいですが思い切って摘み取りましょう。また、2年目以降も、1本の茎に対していくつも蕾が付く場合は、先端の蕾を残して後は摘み取ります。細い枝も整理しておくと良いでしょう。全てを咲かせようとすると、花が小さくなったり、蕾が開花しないといった症状が発生し、翌年の開花に影響を与える原因となります。また、シャクヤクは蕾を虫害から守るため、蟻を呼ぶ蜜を出します。まれに蜜が凝固し、蕾が開かないことがあるので、 蕾が蜜で固まっている場合は水をかけて洗い流します。
様々な種類のシャクヤク
シャクヤクは中国を起源とし、色々な国々で栽培されています。 日本にも多くの種類があり、 日本生まれの品種を「和シャクヤク」。 ヨーロッパで誕生したものを「洋シャクヤク」と呼びます。 日本には園芸品種の「和シャクヤク」とは別に野生種の 「山シャクヤク」が存在します。 「和シャクヤク」は一重咲きや、 内側に小さな花弁を抱える扇咲き等の花形が主流ですが、 「洋シャクヤク」はバラ咲き等、花弁が豪華なものや、 香りの華やかなものが多くあります。 近年では、アメリカで育種された「アメリカシャクヤク」が輸入され、 少しずつですが流通され始めました。 また、日本人育種家の伊藤氏によって開発された、 ボタンとの交配種「ハイブリッドシャクヤク」という 新しいシャクヤクも存在します。 ハイブリッドシャクヤクは、茎が牡丹の性質を持ち木質化するため、 倒れにくく、丈夫な点が魅力です。
キーワード:芍薬/しゃくやく/シャクヤク
(シーズン外などで販売していない場合もございます)