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【有用植物】サトイモの育て方


比較的育てやすく、初心者の方にもおすすめのサトイモ。たくさん収穫でき、食物繊維が 豊富でねっとりとしたイモは煮っ転がしや煮物にぴったり。子・孫イモを食べるものだけ でなく、親イモや茎を食べるもの等、様々な品種が各地域に存在します。



 植えつけ 

4~5月中旬、平均気温15℃以上と暖かくなってから植えつけます。高温多湿を好み、 乾燥を嫌うので、保水性のある土を用います。畝幅70cm前後、株間50cm前後として、 芽を上または横にして7cm程土をかぶせるように植えつけます。地温を高め、雑草や乾燥防止のためにもポリマルチを敷くと良いでしょう。ポリマルチは本葉が出た頃外します。




 肥料 

植えつけ1週間前までに、化成肥料100g/㎡、油かす100g/㎡を元肥として施しておきます。 植えつけ1か月後から月1回化成肥料約30gを株元に追肥します。また、肥大を促進するため、夏以降の追肥の際には土寄せも欠かさず行いましょう。




 管理 

サトイモは乾燥を大変嫌う植物です。日照りが続く真夏は特に注意しましょう。イモが小さくなったり、収量が減る原因になります。ひどく乾燥する時の水やりは、株全体にたっぷりと水をかけるように行います。



 収穫 

9月頃から試し掘りをしておくと良いでしょう。10~11月頃、霜が降りる前に本収穫します。茎を少し残して刈り取り、イモを傷つけてしまわないよう、株元から少し離してスコップを入れます。土がほぐれたら茎を引き抜きます。


 栽培ワンポイント 

害虫に注意! 

サトイモの天敵として有名なのが、ハスモンヨトウやセスジスズメの幼虫で、葉を食い荒らします。特にセスジスズメの幼虫は食害量が大変多く、大きな被害を受けます。ハスモンヨトウは被害が軽い段階であれば、市販の薬剤で防除することも可能ですが、セスジスズメには特効薬剤がありません。どちらも見つけ次第、卵を除去したり、幼虫を捕殺することが重要です。また、真夏に乾燥した日が続くと、アブラムシが発生することがあります。〔植えつけ〕の通り、株元にワラやマルチを敷いたり、特に乾燥する日は株全体にシャワーのように水をかける等して対策をしましょう。そうした害虫による被害を防ぐため、普段からしっかりと畑や株の観察を行うことが大切です。





キーワード:里芋/さといも/サトイモ


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