【野菜】にんじんの育て方
畑づくり
団粒構造が発達していて、保水力があり、排水性も良い畑が理想的です。そのため、排水の悪い畑や逆に良すぎるでは完熟堆肥などの有機物を多めにすきこみ、深く耕しておきます。タネまきの2週間以上前に1㎡あたり苦土石灰100~120gを、その1週間後に完熟堆肥2~3kg、有機入り化成肥料100g程度を施し深耕しておきます。耕土の際に石や有機物のかたまりは取り除き、ゴロ土も砕いておきます。 肥料等が馴染んだらもう一度耕してから畝を立てます。 タネまき
にんじんは上手く発芽させられるかが最大のポイントです。好光性種子であること、夏まきでは特に高温・乾燥で発芽不良を起こしやすいことに注意します。特に乾燥しやすい夏まきでは雨後で適度に畑が湿っているタイミングでタネまきをすると良いです。乾燥している場合は畑にかん水し、適度に湿らせてからタネまきをします。発芽を揃えるために一定の深さでまき溝を作ります。好光性種子なので深まきしすぎないようにする必要がありますが、浅すぎると高温・乾燥にさらされやすくなる為注意します。まき溝の深さは5㎜~1cm程度とし、粘土質で重い土では浅めに、砂質で軽い土では深めにすると良いです。覆土した後は土をしっかり鎮圧してたっぷり水を与えます。
発芽までは1~2週間程度かかります。その間はなるべく発芽適温(15~25℃)に近づくように、また、乾燥・過湿にならないように注意します。夏まきでは高温・乾燥対策にモミガラをかける、遮光資材を被覆する、点まきなら白黒マルチ(白い面を上に張る)を張る等して対策をとります。 春まきでは低温対策に不織布をべた掛けする、点まきなら黒マルチを張る等して対策をとります。
間引き・除草
1回目は本葉1~2枚の頃、混みあった部分を間引いて株間1~2cm程度にします。2回目は本葉3~4枚の頃に葉が重なり合わない程度(株間2~4cm)にし、3回目は本葉5~6枚の頃に各品種の最終株間まで間引きます。
点まきの場合は本葉3~4枚の頃に2~3本立ちに、本葉5~6枚頃に1本立ちにします。
生育が遅れているものや逆に進みすぎてしまっているものを間引き、生育を揃えるようにします。8~12cmが標準の最終株間です。冬穫り品種はやや狭めに株間をとると冬場の在圃性が高くなります。 2回目と3回目の間引きの後、1㎡あたり化成肥料30~50gを施して土と軽く混ぜておきます。
その他管理
人参は初期生育が遅いため、特に最初の内は、雑草に生育が負けない様に小まめに除草を行います。生育が進むと地表面から根部の頭が出てきます。これを放っておくと青首になってしまうため、 適宜土寄せをして青首を防止します。
収穫
地表面から出る抽根部の太さが収穫サイズになったら適宜収穫をします。肩が張ってくると収穫適期で、なで肩だと生育途中の場合が多いです。 獲り遅れで裂根が発生しやすくなるので注意します。
キーワード:人参/にんじん/ニンジン
(シーズン外などで販売していない場合もございます)