【果樹】キウイフルーツ・サルナシの育て方
つる性で栽培が難しいと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は病害虫に強くて育てやすい果樹のひとつとされています。 木の上では完熟にはならないので、収穫後に常温で追熟をさせてからいただきます。
植えつけ
日当たりと強風の当たらない場所の方が良いでしょう。水はけの良い土を好むので、植え土には腐葉土や堆肥を混ぜ込みます。つる性なので棚やトレリス等を用意します。 鉢植えの場合は10号鉢(直径約30cm)から始め、あんどん仕立て等にします。肥料
11月に有機質肥料(骨粉や油粕)を与えます。樹勢が弱っていれば、収穫後にお礼肥として化成肥料も施します。 鉢植えの場合も時期は同様で、有機質肥料として玉肥等を土に埋め込んで与えます。
剪定
剪定は芽と芽の間を切るようにします。12月~2月の落葉期が適期です。その年に実を付けた枝は実の付いた場所から先の3~5芽を残して切り戻します。実を付けなかった枝は5~10芽残して切ると実が付きやすくなります。 棚等よりも低い位置から伸びた枝や細枝、込み合った枝は切り取ります。摘花・摘果
キウイは受粉してから果実の肥大が早い植物なので、花を摘み取る方が栄養の分散防止に役立ちます。メス木の枝の長さに応じて、3~5花残すように摘み取ります。サルナシは摘花をする必要はありません。その後、開花してから約1か月経った頃に1~3果に減らします。サルナシは1ヶ所に3果程付くので、最も生育の良い1果を残して摘果すると大きな実が 収穫しやすくなります。
栽培ワンポイント
オス木とメス木の開花がずれる場合
その年の気候や品種の個体差により、開花のタイミングにずれができ、受粉ができない場合があります。メス木が先に咲いてしまう場合でも、1年程は花粉の冷凍保存ができるため、 万が一に備えてオス木の花粉をとっておくと安心です。花粉の集め方と保存方法
①開きかけか咲いたばかりのオス木の花を集めます。②集めた花を新聞紙等の上に広げて常温で1日置き、やくが開くまで放置します。
③花粉が出てくるので、ふるい等をかけて集めます。
④密閉容器に乾燥材と一緒に入れ、冷凍庫の奥で保存します。
人工受粉の方法
②解凍できた花粉を柔らかい筆や耳かきの梵天部分でとり、 メス木の花の中心に優しく付けます。 午前中に行うと成功しやすいでしょう。
キーワード:きういふるーつ/キウイフルーツ/さるなし/サルナシ
(シーズン外などで販売していない場合もございます)