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【草花タネ】ケイトウの育て方


ニワトリのトサカに似ていることから、漢字で「鶏頭」と書きます。日本の高温多湿にも適した植物で、古くから切花として親しまれてきました。夏から秋にかけて、猛暑の中でも鮮やかな色で楽しませてくれます。羽毛ゲイトウ、ノゲイトウ、久留米ケイトウ等の種類があり、 色形ともにバリエーション豊かです。


 タネまき 

発芽適温は約25℃で、暖地では4月中旬~5月、寒冷地では5月~6月中旬がタネのまき時です。 発芽適温が高いのでまき急がないように注意します。1週間程で発芽します。



 まき方 

 

タネが細かいため、タネまきにはハガキ等の厚紙を折って使うと楽です。直根性で移植を嫌うので直まきかポットまきにして、覆土は薄く(2㎜程度)します。ポットまきの場合は9㎝ポットに5~6粒ずつまきます。密に生えたところは間引いて下さい。株間は20~30㎝になるように植えます。日光が不足すると冴えない花色になるため、 日当たりと水はけの良い場所で育てましょう。




 肥料 

植えつけ前に堆肥や腐葉土を混ぜて土作りをしておきます。本葉が出始めた頃から、1~2週間に1回程度薄めた液肥を与えます。窒素過多では葉ばかりが茂ってしまうので注意します。 葉色が悪い時はバランスの良い肥料を控えめに与えます。

 水やり 

土の表面が乾き始めたらたっぷりと水をやりましょう。ケイトウの生育期は気温が高く土が乾きやすいので、鉢植えの場合はこまめに様子を見るようにします。 下葉が枯れてきた場合、水切れの可能性があります。


 病害虫 

 

幼苗期は立枯病が出やすいため、新しい土を用います。シロオビノメイガの幼虫による葉の食害を受けることがあるので、 殺虫剤で防除します。


 その他 

ポットまきをする場合、移植が遅れて鉢いっぱいに根が回ってしまうと、小苗で花芽が出来てしまうことがあります。また、肥料切れや過乾燥等のストレスでも同様に、小さいうちに花芽が出来る性質があります。逆にこの性質を利用して、タネまき後に間引かず込み合った状態にすることで、 ミニサイズのケイトウの寄せ植えとして楽しむこともできます。




 栽培ワンポイント 

 

暖地での遅まき栽培

暖地や温暖地では、タネまき時期を遅くすることで秋にケイトウを楽しむことも可能です。8~9月にタネをまくと、10~11月に見頃を迎えます(タネまき後約2か月で開花)。遅まき栽培では草丈が低くなります。春にまいたタネを少し残しておいてまき時期をずらしたり、別の品種にチャレンジしてみたりと、 お花の絶えないお庭作りにおすすめです。




キーワード:鶏頭/けいとう/ケイトウ


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