【果樹】かんきつ類の育て方
大きく分けて「こたつで食べられる温州みかん」、「レモン、ユズなどの香酸かんきつ」、「中晩柑」があります。中晩柑とは、温州みかん以外の1月から5月頃にかけて収穫されるかんきつの総称です。果実の大きさや色、収穫時期も様々で、バラエティー豊かな品種が開発され続けています。また、同じ品種でも地方ごとに違う名前で流通されることがあるので、数え切れないほどの種類が販売されています。 ぜひ、お気に入りの品種を育ててみませんか。
植えつけ
日当たりの良い場所で、水はけ水もちの良い土に植えつけます。西日や北風が当たる場所は避けましょう。植えつけ時にはたっぷりと水を与え、支柱を立てます。地植えでは、根づいた後は真夏を除いてほとんど水やりは不要です。寒さが気になる地域で露地に植える場合は、寒冷紗やワラで木を覆ったり、敷きワラなどの防寒対策が大切です。また、鉢栽培も可能なので、寒冷地の方や狭いスペースでも楽しめます。鉢植えでは、 表土が乾いたらたっぷりと水をあげるメリハリが大切です。肥料
3月頃に有機質肥料を与えます。その後の追肥は、こまめに木の状態を見ながら必要な場合に与えましょう。肥料を与えすぎることで木の状態が悪くなる、土が肥え過ぎることで実付きより成長を優先するなどの弊害が発生するので、与え過ぎには注意をしましょう。また、栄養素が偏ることでも窒素過多で葉ばかり茂って花が咲かなくなるなど、悪影響を及ぼすことがあります。市販のかんきつ専用、果樹専用の肥料のようなバランスの良い肥料がオススメです。
剪定
剪定をする時期は3月。基本的な剪定の目的は、実を成らせ収穫しやすい樹形を作り不要な枝を間引くことです。かんきつ類は、春に伸びる春枝・夏に伸びる夏枝・秋に伸びる秋枝の3種類の枝があり、花芽を多くつけるのは春枝です。剪定をする場合は、基本的に春枝以外の枝を剪定します。長すぎる枝は切り戻し、真上に伸びる徒長枝や病害虫の被害枝は元から間引きます。木が若い内はバッサリ切るのではなく、主枝を3本ほどに絞って長い枝を切り戻す程度にしましょう。また、樹形を作る方法として、麻ヒモなどで誘引することもオススメです。
摘果
適正な量以上に実を成らせた場合には摘果が必要です。木の大きさに対して実が成りすぎると、栄養が分散して果実の質が悪くなったり、樹勢が衰えてしまいます。もったいない気がしてしまいますが、実が成り過ぎた場合は摘果をして調整しましょう。中晩柑では、およそ果実1つに対して葉が約100枚という割合が望ましいです。摘果の時期は、木が自ら実を落とす生理落下が落ち着いた7月下旬~8月下旬頃です。以下のイラストのような実を優先して摘みましょう。
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(シーズン外などで販売していない場合もございます)