【野菜】いんげんの育て方
好みに合わせて作りたい!つるあり/つるなしの違い
畑づくり・タネまき
発芽適温は20~25℃で春まきの場合は温度不足による発芽不良に注意します。露地まきの目安は遅霜の心配がなくなる頃で各地域での藤の花が開花する頃を目安とします。地温確保・水分保持の為にあらかじめマルチシートを張っておくと良いです。1ヶ所あたり3~4粒タネまきし、その後2cm程度覆土してから水やりします。いんげんはタネまき後の土が湿りすぎていると腐りやすくなります。 その為、最初の水やりは控えめにしておくと良いです。水はけの良い畑では小まめに観察して適宜水やりをすると良いです。
発芽後、本葉2枚になるまでに1ヶ所あたり1~2本になるように間引きます。直まきでは鳥害も多いので育苗してからの定植もおすすめです。9cmポットに3~4粒タネまきし、本葉が展開した頃に1~2本に間引きします。その後、20日前後育苗し、本葉1~2枚の苗を定植します。
老化苗は草勢低下の原因となるため、定植遅れには注意します。
追肥・水やり
つるなし種は元肥主体とします。追肥する場合は必要に応じて早めに行います。本葉2枚頃を目安に1㎡あたり化成肥料20g程度を施し、中耕・土寄せをしておきます。つるあり種では草勢の維持が長期収穫のポイントです。開花始めと収穫始めを目安に追肥を行い、その後も必要に応じて適宜追肥します。1回の追肥は1㎡あたり化成肥料20g程度とし、中耕と土寄せも併せてしておきます。つるあり・つるなし種ともに開花着莢期に水不足になると落花・曲がり果が多くなります。 そのため、高温期は特に乾燥しないよう必要に応じて水やりをします。
支柱立て・整枝(つるあり種)
本葉5枚くらいからつるが出始めるのでそれまでに支柱を立てネットなどを張っておき、つるを誘引できるようにしておきます。つるあり種は摘心しないと草丈がかなり高くなります。親づるは1.5m~手の届く高さくらいで摘心し、子づるの発生を促します。「どっさり」は節間が短く、摘心しなくても子づる・孫づるの発生が良いので親づるの摘心は基本的に不要です。ただ、初期から着莢が良いので、下段4節までの子づるは除去します。過繁茂になると光不足で莢付が悪くなり、風通しも悪くなるので病害虫が発生しやすくなります。
枝葉が込み合う部分は適宜側枝の除去、摘葉を行います。
害虫対策
アブラムシはモザイク病やつる枯れ病のウイルスを伝搬するので特に注意し、小まめに農薬などを使用して防除します。シルバーマルチなどの使用もおすすめです。また、高温乾燥期はハダニの発生が多くなるので小まめに観察し、 繁茂する前に薬剤などで対策します。
収穫
つるなし種はほぼ一斉収穫になります。開花後10~15日を目安に子実がふくらみ始めた頃にまとめて収穫します。つるあり種は草勢を維持できれば長期間収穫ができます。 穫り遅れは草勢低下の原因となるため、収穫開始後は小まめに観察して適宜収穫します。キーワード:いんげん/インゲン
(シーズン外などで販売していない場合もございます)