【多年草】ジャーマンアイリスの育て方
大ぶりの鮮やかな花を咲かせるジャーマンアイリスは、100年にも渡り品種改良が続けられてきた園芸品種の代表格。花色の多さから「虹の花」とも呼ばれています。 育てやすさも魅力のジャーマンアイリスで初夏のお庭を彩りましょう。
植えつけ
地中海原産のジャーマンアイリスには乾燥した土地が適しています。 日当たり・水はけのよい場所を選びましょう。 アルカリ性土壌を好むので、植えつけ前に石灰を土に混ぜておきます。 肥料をあまり必要としない植物ですので、 以前に栽培した植物の肥料分が多く残る場所は避けましょう。 鉢植えは8号鉢に1球を植えつけます。 腐葉土を3割程度混ぜた水はけのよい土を使用しましょう。
植え方
地植えの場合、水はけをよくするため高畝にします。 畝は南北に伸びるように作ります。球根は株間30~50㎝を開け、芽が南側を向くように植えつけます。ジャーマンアイリスの球根は南側に伸びるように子株を付けるので、南側に芽が伸びるスペースを取りましょう。球根は全体を土に埋めず、球根の上半分(細い根が生えていない方)が土から出るように植えつけます。鉢植えの場合は、球根を鉢の真ん中から外側にずらし、芽が鉢の中心に向くように植えつけることで子株が伸びるスペースを確保します。植えつけ後は土が湿っているようであれば水やりは必要ありません。 過度な水やりは球根が腐る原因になります。管理
よく日が当たる場所で管理します。肥料はほとんど必要としません。成長が芳しくない場合のみ春先と花後に緩効性の化成肥料を少量与えます。窒素分の多い肥料は葉が茂りすぎる原因となるため避けましょう。茂りすぎた葉は過湿を招き病気の原因となります。 花がらや周辺の雑草も過湿の原因となるため取り除きます。病気:軟腐病
ジャーマンアイリスに一番多い病気は「軟腐病」です。株のつけ根部分が腐り、葉が枯死する病気です。水を与え過ぎた場合や、肥料過多で葉が茂りすぎた場合に多く発生します。特に梅雨時期や雨が続いた時は風通しをよくし、 湿度が高くない環境を保つことで予防が可能です。栽培ワンポイント
株分けの方法
大株から出た子株を切り取ることで株分けが可能です。子株の根本のくびれた部分から子株を切り取ります。子株から生えている葉の先をハサミで切り詰め、 根も10cm程度に短くすることで苗として使用できます。
キーワード:じゃーまんあいりす/ジャーマンアイリス
(シーズン外などで販売していない場合もございます)