【野菜】だいこんの育て方【夏~秋まき】
作型によるポイント
今回ご紹介する2つの作型について説明します。
①夏まき秋穫り
栽培初期~中期の高温による病害虫の発生および乾燥による水不足に特に注意します。 マルチや敷きワラで乾燥を防ぎ、さらに必要に応じてかん水するようにします。 また、温度が高い作 型のため元肥が多すぎると降雨の際に一気に肥料を吸ってしま います。 秋まき栽培より元肥は控えめにして様子を見ながら追 肥で対応するようにしましょう。
②秋まき秋~初冬穫り
一番作りやすい作型です。
初めてだいこんを栽培するならこの 作型がおすすめ。
ただし、秋まき専用品種は播種適期が狭いものが多く、早まきでは病害虫の発生、
遅まきでは伸長・肥大不足
などが発生しやすいです。 適期のタネまきを心がけましょう。
畑づくり
最初の畑づくりが特に肝心です。タネまきの2週間以上前に1㎡あたり苦土石灰100g、完熟堆肥2kgを、その1週間後に化成肥料(夏まきなら100g、 秋まきなら100~150g) を施して良く混ぜ、しっかり深耕しておきます。ミニタイプは化成肥料の量を60~70%に減らします。岐根の原因となる畑の中の 小石や有機物は取り除き、大きな土の塊も砕いておきます。 幅60cmの畝を立て、マルチを張っておきます。タネまき~間引き・追肥
発芽適温は15~30℃です。 標準株間は25cmで丸だいこんは30cm、ミニタイプは20cmとします。 特に夏まきでは密植すると風通しが悪くなり病害虫が発生しやすくなるので注意します。
1か所あたり4~5粒タネをまき、1cm程度覆土・
鎮圧してたっぷり水やりをします。
発芽後、最初に伸びる主根をまっすぐ・長く伸ばすことが肝心です。
発芽してから1週間~10
日目くらいまでは特に注意し、 乾燥するようならこまめに水やり
をしてあげましょう。
発芽が揃ったら双葉が重ならないように1回目の間引きを、本葉2~3枚、本葉5~6枚の頃に育ちが悪いもの、良すぎるものを少しずつ間引いて最終的に1本立ちにします。
間引きの遅れは生育の遅れや曲がりの原因となるので注意します。
2回目、3回目の間引きの際に株と株の間や畝の肩に追肥をして株元まで土寄せしておきます。
1㎡あたりの追肥量は夏まきで化成肥料30~40g、秋まきで20~30g程度とします。
なお、ミニタイプは施肥量を60~70%とします。
葉色が濃い場合や株の勢いが良い場合は追肥は不要です。
収穫
土から出ている根の直径が7cm前後
(ただし、丸だいこんは
15cm前後、紅芯は8~10cm、
桃紅は
8cm前後、桃紅以外のミニだいこんは6cm前後)になれば収穫適期です。
茎部の付け根をつかみまっすぐ引き抜いて収穫します。収穫遅れはス入りや裂根の原因となる為、早めの収穫を心がけます。
主な生理障害の原因と対策
キーワード:夏/なつ/ナツ/秋/あき/アキ/大根/だいこん/ダイコン
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